平成28年(2016)入選作品

第24回 平成28年 12月の募集

一般の部

〇傍らのメモ濡らしつつ年用意     富山県小矢部市 福江 真子
〇畳替終へたる部屋の旅鞄       富山県富山市  藤井 薫
〇初雪に閉ぢ込めらるる箱根かな    石川県金沢市  金山 多美子
〇あらためてボブ・ディラン聴く冬の夜 岐阜県岐阜市  辻  雅宏

 木枯しに頬赤く染め立ち話      北海道札幌市  志賀 理子
 バス停へ銀杏並木を通りけり     北海道札幌市  志賀 理子
 源流の飛び石渡る紅葉谷       埼玉県深谷市  潟淵 恵美子
 白壁に松の雪吊影なせり       富山県小矢部市 松田 文子
 柿簾ゆらゆら甘き香りせり      富山県小矢部市 西野 可代子
 退院の杖の軽さや小六月       富山県小矢部市 福江 真子
 片時雨橋を渡れば日の差せり     富山県富山市  谷  光恵
 枯菊や閉ぢたるままの長屋門     富山県富山市  藤井 薫
 立山の稜線まぶし冬日差す      富山県富山市  藤井 薫
 茜なる嶺の雲へと小白鳥       石川県能美市  森田 香津美
 対岸の空赤く染め夜の火事      岐阜県岐阜市  辻  雅宏
 二つ三つ星零れさう大嚏       三重県四日市市 後藤 允孝
 つくばひに松葉閉ぢ込め凍てにけり  三重県四日市市 後藤 允孝
 駅裏に家の六軒他は枯野       広島県廿日市市 永野 昌人
 風花の睫毛にふれて溶けにけり    広島県廿日市市 永野 昌人
 はらはらと山茶花散るや苔の道    愛媛県新居浜市 加島 一善

第23回 平成28年 11月の募集

一般の部

〇小春日の素読してゐる論語かな     埼玉県深谷市  潟淵 恵美子
〇芒原かき分け望む遠き富士       埼玉県深谷市  潟淵 恵美子
〇三島似の人市ヶ谷に由紀夫の忌     岐阜県岐阜市  辻  雅宏

 窓越しに栗の木揺らす今朝の栗鼠    北海道札幌市  志賀 理子
 春の暮ピアノソナタに聞き蕩るる    北海道札幌市  志賀 理子
 庭一面色とりどりに柿落葉       富山県小矢部市 西野 可代子
 鍋の蓋とればほのかに柚子香る     富山県小矢部市 西野 可代子
 ライトアップ雪吊ゆらぐ兼六園     石川県金沢市  金山 多美子
 大拙館水面に映る月の影        石川県金沢市  金山 多美子
 遠眼鏡もて束の間の雁を待つ      石川県能美市  森田 香津美
 終列車待つ五番線冬銀河        石川県能美市  森田 香津美
 大寒や玻璃戸明ければ大銀河      石川県能美市  森田 香津美
 お東とお西を跨ぐ冬の虹        岐阜県岐阜市  辻  雅宏
 鴨の陣湖面に暮色こぼしたる      三重県四日市市 後藤 允孝
 柿の木は色さまざまに実を生らす    大阪府大阪市  木村 正子
 呼ばれ出て指差す先の月冴ゆる     広島県広島市  白石 正彦
 点として太陽はあり霧の中       広島県広島市  白石 正彦
 父見つつ二礼二拍手七五三       広島県廿日市市 永野 昌人
 錦繍や水面に映る金閣寺        福岡県北九州市 高野 裕治






第22回 平成28年 10月の募集

一般の部

〇ちちろ鳴く誰にも会はぬ浜辺かな    富山県小矢部市 福江 真子
〇独唱の讃美歌聴こえ天高し       富山県小矢部市 福江 真子
〇落日の湖へと羽音鴨来る        石川県能美市  森田 香津美
〇巻貝と耳と似たりし愁思かな      広島県廿日市市 永野 昌人

 炊き上がる匂ひ立ち込めきのこ飯    埼玉県深谷市  潟淵 恵美子
 朝露をとどめ輝くちんぐるま      埼玉県深谷市  潟淵 恵美子
 コスモスの花の揺れては触れ合へり   富山県小矢部市 西野 可代子
 賑やかに笛や太鼓や刈田道       富山県小矢部市 西野 可代子
 雀等の落穂啄む棚田かな        富山県小矢部市 松田 文子
 荷を解けば枝葉つきたる母の柿     石川県能美市  森田 香津美
 一望の花野の先の碧き海        三重県四日市市 後藤 允孝
 山の辺の空広げゆく赤とんぼ      三重県四日市市 後藤 允孝
 羽雲や縫ひ跡辿る古衣         大阪府大阪市  木村 正子
 古りて今武家の屋敷の石蕗の花     広島県広島市  白石 正彦
 遠ざかる真夜のサイレン星流る     広島県広島市  村上 正人
 御守に呉れし団栗顔描かれ       広島県広島市  村上 正人

第21回 平成28年 9月の募集

一般の部

〇縁側に夫を招いて虫の夜       富山県小矢部市 西野 可代子
〇手のはこび胡弓に和して風の盆    三重県四日市市 後藤 允孝
〇出来秋やハムのやうなる嬰の腿    広島県廿日市市 永野 昌人
〇登山口再会に湧く山仲間       富山県小矢部市 潟淵 恵美子

 つゆ草や主なき庭野の気配      北海道釧路市  小髙 律夫
 隣よりへくそかずらが顔を出し    北海道札幌市  志賀 理子
 老いも子も道に溢るる盆踊り     富山県小矢部市 潟淵 恵美子
 雲海に下界のことを忘れけり     富山県小矢部市 潟淵 恵美子
 呉羽梨小さく切つて臥す兄へ     富山県小矢部市 松田 文子
 遠雷の音に手を止め夕餉時      富山県小矢部市 松田 文子
 カーテンを隔てて届く虫の声     富山県小矢部市 福江 真子
 ちちろ鳴き旧約聖書輪読す      富山県小矢部市 福江 真子
 橡の実のごろんと置かれ俳句会    富山県小矢部市 福江 真子
 夫植ゑし畑一面の胡麻の花      富山県小矢部市 西野 可代子
 聞き初めし声のかすかに宵の虫    富山県富山市  谷  光恵
 穂紫蘇摘む葉にでで虫の多かりき   富山県富山市  谷  光恵
 紅葉晴待合室に母子連れ       富山県富山市  藤井 薫
 天窓に流れゆく雲百舌鳥猛る     石川県能美市  森田 香津美
 虫時雨闇の広さを使ひ切り      三重県四日市市 後藤 允孝
 換気扇唸りて回る野分けかな     広島県広島市  村上 正人
 裏道を抜ければ香る金木犀      広島県広島市  村上 正人
 廻廊の板を打つなり望の潮      広島県廿日市市 永野 昌人



第20回 平成28年 8月の募集

一般の部

〇畑より抱へて来たるお盆花     富山県小矢部市 潟淵 恵美子
〇濃く淡く雲影かかる青田波     富山県小矢部市 潟淵 恵美子
〇黒部川流れの光る晩夏かな     富山県富山市  藤井 薫
〇青萩や街道脇に忠魂碑       富山県富山市  藤井 薫
〇呼鈴に触れむとすればちちろ鳴く  広島県広島市  村上 正人
〇送り火の燃え尽くる門闇深き    広島県三原市  石上 宏

 まだ咲かぬ蓮の蕾や空青く     富山県小矢部市 松田 文子
 さらさらの泥を落として茗荷の子  富山県小矢部市 福江 真子
 どこまでも続く家並み蟬時雨    富山県小矢部市 福江 真子
 なんとなく眠気ただよひ扇風機   富山県小矢部市 福江 真子
 声揃へ一気に回す荒神輿      富山県小矢部市 潟淵 恵美子
 一閃が闇を切り裂き雷走る     三重県四日市市 後藤 允孝
 風露草一輪華やぐ机上かな     富山県富山市  谷  光恵
 水澄むや川の底行く長き魚     広島県広島市  村上 正人
 外つ国の旅人隣り原爆忌      広島県広島市  白石 正彦
 原爆忌装ひ白き子ら集ひ      広島県大竹市  西亀
 本降りの雨が小降りにこぼれ萩   広島県廿日市市 永野 昌人
 鴨川の浅き流れや初紅葉      広島県三原市  石上 宏

小学生の部

 夏休みなんだかさみしいランドセル  石川県金沢市  矢澤 このみ
 馬に乗り一人涼しい浜辺かな     石川県金沢市  矢澤 このみ
 きょうだいでごろごろごろごろ夏休み 石川県金沢市  矢澤 とわ



第19回 令和28年 7月の募集

一般の部

〇水筒の麦茶を鳴らし登校日     石川県金沢市  矢澤 美佐子
〇逆上り吾が脚駈くる天の川     広島県広島市  村上 正人
〇木槿咲く夫の忌日の近づいて    石川県金沢市  金山 多美子
〇造花めく額紫陽花の紫紺かな    石川県金沢市  金山 多美子
〇白南風や塩田に撒く水光る     石川県能美市  森田 香津美

 あぢさゐへ背伸びしてゐる幼かな  富山県小矢部市 松田 文子
 風涼し麦刈り終へし畑に立ち    富山県小矢部市 西野 可代子
 囀の空いつぱいに響きけり     富山県小矢部市 西野 可代子
 不揃ひのとんがり形に西瓜切る   富山県小矢部市 福江 真子
 軽やかに開けし音して缶ビール   富山県小矢部市 福江 真子
 立葵農夫の顔の見え隠れ      富山県小矢部市 福江 真子
 三姉妹揃いて八十路茄子の花    富山県富山市  藤井 薫
 捨てきれぬ母の小紋や虫払     富山県富山市  藤井 薫
 本堂にジャズのスウィング夜半の夏 石川県能美市  森田 香津美
 海よりも深き藍へと七変化     三重県四日市市 後藤 允孝
 覗き見し門の桔梗を貰ひ受く    広島県広島市  村上 正人
 遠花火恋のひとつが浮かび消え   広島県広島市  白石 正彦

第18回 平成28年 6月の募集

一般の部

〇故郷の土間の匂ひや蝸牛      石川県能美市  森田 香津美
〇一塊の涼気回転ドア―より     広島県廿日市市 永野 昌人
〇風吹けどどくだみの白動かざる   富山県小矢部市 福江 真子
〇束の間の雲染みたるや梅雨夕焼   三重県四日市市 後藤 允孝

 クローバーの冠被り道草す     北海道札幌市  志賀 理子
 朝日受け数限りなき葱坊主     富山県小矢部市 西野 可代子
 手に取りて蕨数ふる山男      富山県小矢部市 潟淵 恵美子
 遠山の裾まで青き夏至の朝     富山県富山市  谷  光恵
 山脈のはつきり浮かび夏夕焼    富山県富山市  谷  光恵
 越前へ古刹巡りや柿の花      富山県富山市  藤井 薫
 山百合やお市の方の自害の地    富山県富山市  藤井 薫
 病床の窓のぞく鳥青葉風      富山県富山市  藤井 薫
 膝つきて両手に掬ふ石清水     三重県四日市市 後藤 允孝
 緑蔭や梵字かすれし六地蔵     三重県四日市市 後藤 允孝
 渓流に沿ひし旧道五月闇      広島県広島市  村上 正人
 梅雨の山旧街道を水流る      広島県広島市  村上 正人
 早乙女は田の務め終へキャンパスに 広島県広島市  村上 正人
 空薫きの香の揺らぎよ夏きざす   広島県広島市  白石 正彦
 もや立つる川辺にしづむ螢かな   広島県大竹市  西亀
 刈りふせて香り立ちけり夏蓬    広島県大竹市  西亀
 先ず禰宜の木履の潜る茅の輪かな  広島県廿日市市 永野 昌人

第17回 平成28年 5月の募集

一般の部

〇緑また緑なる山倶利伽羅路     富山県小矢部市 福江 真子
〇用水の水豊かなり新樹光      富山県小矢部市 福江 真子
〇春筍を無言のままに掘り起こす   富山県小矢部市 西野 可代子
〇鎌倉をめぐる五山の風薫る     三重県四日市市 後藤 允孝
〇本流の音がうがうと川蜻蛉     広島県大竹市  西亀

 後輩へ注ぐ新茶の香りかな     北海道札幌市  志賀 理子
 山里にひときは高き初幟      富山県小矢部市 松田 文子
 用水のせせらぎ届く夏館      富山県小矢部市 福江 真子
 まなかひに花爛漫の讃岐富士    富山県小矢部市 潟淵 恵美子
 釣革にもたれて見たる八重桜    富山県小矢部市 潟淵 恵美子
 植ゑし田に遠き街灯映りをり    富山県富山市  谷  光恵
 町内に今年一軒鯉幟        富山県富山市  藤井 薫
 石鹸玉をさなと数を競ひをり    石川県金沢市  金山 多美子
 薔薇一輪瓶に挿しゐて君思ふ    石川県金沢市  福田 吉栄
 薫風やみどり児の這ふ芝青き    石川県能美市  森田 香津美
 一鍬を入れて重たき筍堀り     三重県四日市市 後藤 允孝
 酒蔵の土間の暗さや燕の子     広島県広島市  白石 正彦
 夏は来ぬ阿蘇の麓に人と人     広島県広島市  村上 正人

第16回 平成28年 4月の募集

一般の部

〇鍬上げて空を見上ぐる春田打ち    富山県小矢部市 西野 可代子
〇病室の爪切る音や花の冷え      広島県広島市  白石 正彦
〇少年のすずしき瞳卒業す       石川県金沢市  金山 多美子
〇斎場の上を鶯しきりなり       広島県大竹市  西亀

 高台へ校舎の移り卒業す       北海道札幌市  志賀 理子
 水仙の蕾やはらか古墳道       北海道札幌市  志賀 理子
 琴の音や花ひとひらの水面へと    富山県小矢部市 松田 文子
 うららかや身がふはふはと飛ぶやうに 富山県小矢部市 西野 可代子
 ただびろき生家の屋敷杉の花     富山県富山市  藤井 薫
 花吹雪露座の大仏伏し目がち     富山県富山市  藤井 薫
 傘を打つリズム楽しき春の雨     石川県金沢市  矢澤 美佐子
 古稀過ぎし友と巡るや桜咲く     石川県金沢市  金山 多美子
 入学の記念写真に加はりて      石川県金沢市  金山 多美子
 囀りて葉先きらめく並木坂      石川県能美市  森田 香津美
 仰ぎ見る花鳥の壁画風光る      石川県能美市  森田 香津美
 夜半の雨上がり牡丹の色増せり    広島県広島市  村上 正人
 バスを待つ間のお喋り夏近し     広島県広島市  村上 正人
 滴りや緑のインクこぼすごと     広島県大竹市  西亀

第15回 平成28年 3月の募集

一般の部

〇指先でつまめば硬し花の種     富山県小矢部市 福江 真子
〇突くたびに音変はりたる紙風船   富山県小矢部市 福江 真子
〇むき出しの原爆ドーム鳥雲に    広島県広島市  白石 正彦
〇経本の開いてありぬ春障子     広島県広島市  村上 正人

 春の日に雪の結晶輝やけり     北海道札幌市  志賀 理子
 登校の朝一に割る薄氷       富山県小矢部市 潟淵 恵美子
 うぶすなの山をまたぎて春の虹   富山県小矢部市 松田 文子
 うららかや一匹二匹と猫の増え   富山県小矢部市 西野 可代子
 剪定の枝飛ばしけり池の内     富山県小矢部市 西野 可代子
 花種に土寄せてゐる小さな手    石川県金沢市  矢澤 美佐子
 オムレツをとろりとくずす弥生かな 石川県能美市  森田 香津美
 表札は祖父と三代木の芽風     石川県能美市  森田 香津美
 ふらここの着地あたりが水たまり  滋賀県大津市  秋山 隆一
 鳴り止まぬ水琴窟や雪解村     広島県広島市  村上 正人
 朧夜に巨大客船出航す       広島県広島市  村上 正人
 色町のありしこの道春の泥     広島県廿日市市 永野 昌人
 一ひらは鯉の口にも桜散る     広島県廿日市市 永野 昌人

第14回 平成28年 2月の募集

一般の部

〇春風や加賀の老舗の大暖簾     富山県小矢部市 福江 真子
〇大鉢の葉牡丹の渦濃かりけり    富山県小矢部市 西野 可代子
〇初雪やリードいつぱい駆ける犬   富山県小矢部市 松田 文子
〇凍て返る真正面に剱岳       富山県富山市  藤井 薫
〇行く手には普段の街や春霞     広島県広島市  村上 正人

 お鏡を丸めし手つき祖母ゆづり   北海道札幌市  志賀 理子
 停車場に手袋片方掛けてあり    富山県小矢部市 松田 文子
 寒昴師の口癖を思ひ出し      富山県小矢部市 潟淵 恵美子
 春浅し広き湯ぶねで五指伸ばす   富山県小矢部市 福江 真子
 父譲り短き指でみかんむく     富山県小矢部市 福江 真子
 滑り台に霰撥ねとぶ子らの声    富山県富山市  谷  光恵
 蔵三つ並ぶ屋敷や蕗の花      富山県富山市  藤井 薫 
 一人居の紅極まる冬薔薇      石川県金沢市  金山 多美子
 発車待つ暁の風春ショール     石川県能美市  森田 香津美
 外つ国で生きる我が子や春北斗   石川県能美市  森田 香津美
 観音へ上る石段春うごく      滋賀県大津市  秋山 隆一
 川音の高く聞こえて梅真白     広島県広島市  白石 正彦
 しやぼん玉空へと伸びる幼の手   広島県三原市  幸美
 帰りきし猫肉球に春の泥      広島県廿日市市 永野 昌人

第13回 平成28年 1月の募集

一般の部

〇足跡や見上ぐるほどの雪だるま   北海道札幌市  志賀 理子
〇初春の陽ざしの届く東司かな    富山県小矢部市 福江 真子
〇風花やハチ公前に待ち合はす    広島県広島市  村上 正人

 マフラーをふんはり巻いて女子高生 北海道札幌市  志賀 理子
 貼り終へし障子背にしてティタイム 富山県小矢部市 松田 文子
 湯けむりの奥にほんのり姫椿    富山県小矢部市 松田 文子
 独り居を気づかふことば年賀状   富山県小矢部市 松田 文子
 真向ひに切り立つ峰や雪日和    富山県小矢部市 福江 真子
 大修理終へし御堂や初詣      富山県富山市  藤井 薫
 元日の空を突きゐる剣岳      富山県富山市  谷  光恵
 虹色の貝の散る砂冬うらら     石川県能美市  森田 香津美
 翳りなきショパンの調べ冬銀河   石川県能美市  森田 香津美
 冬萌や園児の高き遊び声      広島県広島市  白石 正彦
 魚の影氷の下で動きたる      広島県広島市  村上 正人
 普段より掛け声高き寒稽古     広島県広島市  村上 正人
 糸よりも細き猫の目春隣      広島県廿日市市 永野 昌人
 怪獣の歯とも子の言ふ氷柱かな   広島県廿日市市 永野 昌人

高校生の部

〇足に弾む雨は霙となりにけり    広島県大竹市  美卯
 汚れなき地に置くごとき雪椿    広島県大竹市  美卯
 道も田も雪一色や通学路      広島県大竹市  美卯